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2013年11月21日

がっかりな本

週刊誌で紹介され、英語に翻訳されて
アメリカでヒットしたらしいという話を見て、
この本、中村文則『掏摸』を読んだ。

何やら、大げさな帯の宣伝文句に期待しつつ
読み進めるも、勢いばかりで先行して、内容的な
深みが感じられない。

登場人物にも謎が多く、含みを持たせるのだが、
あまり広がりがない。

主人公のスリ師がクールで実は優しいという
あたりが売りなのか。

同時に読み進めている村上春樹の展開、
謎が多いがそれが独りよがりではなく、
それなりに収斂していく予感がある、
とは大違い。

もともとあまり暴力的な内容は好きではない
のだが・・・・。
それともハードボイルド小説とは、こういう
ものなのかしら?






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Posted by ドクトルふぁん at 22:44│Comments(0)書評
 
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